平仄について

むずかしく考えると作りにくいので、私はおおよそ次のようにしています

    漢和辞典を開くと上図の東という字ように四角の隅に三角のしるしが付い
    ています。これが平音と仄音の文字を表します。左下の白い三角が平音で、
    それ以外の黒い三角は仄音文字つまり抑揚のある音の文字ということです。
    黒三角が白三角で表現している辞書もありますが、左下以外のところに三

    角があるのは仄字です。


              ○は平字、●は仄字、◎は押韻です。

 

    ■二四不同)二字目と四字目が平字同士または、仄字同士でない。
    ■二六対)二番目の字が平同士または、仄字同士である。
    ■下三連不可)下の三文字が平字ばかりまたは、仄字ばかり三字続くのは不可。
    ■一三五不論)一字目、三字目、五字目は、前後の平仄の状況によりどちらもよい。
    ■一詩中、同じ字を二度使わない。畳語(少々など)は別。
    ■五言詩の二字目、七言詩の四字目が仄字に挟まれ、平字一字にならないこと。

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平仄便覧「不惑霜痕」の改訂版です

国会図書館コード: KG831‐E10

●「漢詩の添削記」ははじめに」のページに●